Paraphrase

深いことは多分言いません。パッと楽譜を見て技術的に価値がありそうなことを拾い上げていきます。変わった曲を探している人には役に立つかも。まずは浅く調べる、後で加筆する。


[1]:Paraphrases - A

1. Ababoum-polka sur "Les Turcs" (1870) --- Philippe Stutz (1886 - 1893)

特筆することはないと思う。


2. Across the Ocean (1880) --- Salomon Mazurette (1846 - 1910)

運指記号「×」が気になる。ところどころ運指が不思議なので興味深い。技巧的にもよくある音型でありながら積極的にいろいろな手法を取り入れていると思う。p16の一番下のPed.表記も興味深い。


3. Ah che la morte et le célèbre Miserere de l'opéra "Il trovatore" --- George Alexander Osborne (1806 - 1893)

わかりやすく演奏効果の高い技法が多い。


4. Air de Nelusko from Meyerbeer's "L'Africaine" (1865) --- Alfred Jaëll

p2の一番下の右手は3連符にありがちないやらしさだと思う。うまく運指を工夫するか親指の連打を受け入れるか。幸いにもAndanteなので、親指の連打も苦しくはないだろうが、もしこの箇所に「親指の連打は禁ずる」と指示を与えれば面白いと思う。特にp2の一番下の段3小節目2拍目から3拍目にかけて、もし1-2-35と弾けと言われたら?

p7のVivaceも楽しそう。下の方に現れるDとCisのトリルにppの右手和音を添える手法。


5. Album espagnol - 5. Cancion aragonesa (1848) --- Theodor Kullak

p5の8小節目など、左手が素晴らしいと思う。さりげないが(このさりげなさが良いと思う!)これは右手の力も借りることができない。これは実質11度の下降アルペジオになる。似たような左手の技術が散見される。


6. Album espagnol - 6. La Bailadora biscaine (1848) --- Theodor Kullak

いきなり目だった跳躍が現れる。Cis+Aへの上への跳躍は黒鍵の障害があるため少し困難。普通に面白い曲だと思う。


7. Les arabesques - 1. Chansons espagnoles d'Yradier: Ay chiquita - Robe d'azur (1871circa) - Renaud de Vilbac (1829 - 1884)

終わり方が面白いと思うけれど、特に言うことはない。


8. Les arabesques - 2. Prière et Forlane (1871circa) - Renaud de Vilbac (1829 - 1884)

右手が少しキラキラする、それ以外は上に同じ。Ambroise ThomasMignon(初版:1866)というオペラに基づいているらしい。Ambroise Thomasのページにはピアノ独奏曲は見当たらない


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[1] Philippe Stutzのページはピアノ独奏曲が多い。例外は次の通り:

1. La valse des saisons

[2] Salomon Mazuretteのページはピアノ独奏曲が多い。例外は次の通り:

1. Ave Maria

2. Farewell

3. Grieve Not, Mother

4. Pity the Poor

[3] George Alexander Osborneのページはピアノ独奏曲が少ない。ピアノ独奏曲は次の通り:

1. Ah che la morte et le célèbre Miserere de l'opéra "Il trovatore"

2. La belle nuit

3. Lluvia de perlas

4. Sérénade-nocturne

[4] Renaud de Vilbacのページはピアノ独奏曲が多い。例外は次の通り:

1. Communion in E-flat major

2. Madrigal

3. L'orgue moderne

4. Pantomime italienne (ピアノ4手)

5. Prière du matin